神奈川男子の時代が来る!と確信したリリーカップ
オリンピックが終わった後の私の向こう1年間のテーマは地元「関東ブロックの選手を応援する」。
その一環で「リリーカップ」の3日目に行きました。バナーのお話もしたいけれど、今日は活躍した選手のお話を。
ジュニア選手をチェックしていなくても、ノービスチャンピオンとして出場したエキシビで見たことがある人も多いでしょう。
三浦佳生(かお)君(中学1年生)。2005年6月8日生まれということで、今年からジュニアに上がります。
彼はリンクサイドに出てきたときから、ほんの2~3週間前まで小学生だったとは思えない落ち着き。というか、すでに貫禄がある!!
6練の半分を過ぎたあたりでさらりと3A成功。この日は観客も多かったのですが、みんな注目してたんですね。すごく大きな歓声と拍手。そして、それにびっくりする佳生君。
その直後、今度は鍵山優真君(中学3年生)が3A成功!!
今日はJrグランプリでも、全日本Jrでもない。ローカルな大会。しかも君たちまだ中学生よね!!演技前から会場全体が大興奮。
優真君はオリンピックに2度出場した鍵山正和 - Wikipedia
さんのお子様。
全日本ジュニアは今年も熱い!有力選手を一気に紹介!【ジュニア男子・後編】 | NewsWalker
ふたりともホームリンクは東神奈川です。この記事に
神奈川の選手の中でも特に、三浦佳生を意識しているという。
「仲は良いんですけど、練習の時は“バチバチ”なんで」とのこと。
とあるけれど、それを目の当たりにした感じ。見ている方はめっちゃ面白い!!
「同じリンクにライバルがいると、お互いを高めあうことができて、よいね」と改めて感じる。
最初に演技をしたのは佳生君。ジュニアの子にありがちなもたつきがない。メリハリやキレもあって、自分の思うように体を動かせている感じがする。得点は3A 転倒が響いて110.91(この大会はフリー演技のみ)となりましたが、西日本に押されがちな男子フィギュア界にあって、東の逸材、いや、日本の宝!!
優真君は佳生君の次に登場。彼を初めて見たのは1年半ですが、筋がよくて、ミスが少ない。時間を追うごとに演技も大きくなっている。この日は3A成功含め、ノーミスで、唯一のスタオベ!!130点越えがきました。
この2人に共通しているのは、ジャンプの抜けがなくて安定していること。転びそうな気配がないのです。これは強いよなぁ~~。
ここ2~3年、岡山男子が注目されていたけれど、これから神奈川男子の時代が来るんでは?
「高校生ジュニアの先輩たち、うかうかしてられないっすよ。ジュニアグランプリの少ない枠、狙ってますからね」と2人の代わりに言っておこう。や、ほんと、出場させてあげたいです。
この日は駒場門下生も、会場を盛り上げてくれました。
ジュニアA-1のトリで登場した花城桜子さんは、曲が演歌「伊勢佐木町ブルース」!!
どこかの国が梶芽衣子の恨み節を使って話題になったことがありましたが、それ以来の衝撃。
「あなた知ってる 港ヨコハマ」「ドゥドゥビ ジュビドゥビジュビドゥヴァ」。もちろん歌詞入りです。
しびれました。
そしてもう1人、ジュニア男子3位に入った菊地竜生君(中学2年生)。彼はリンク外でもよく跳ね回っていて、演技する前から楽しそう。踊り心のある選手です。一瞬で会場全体を引き込みます。踊りながら駆け抜けていきます。
同じく踊り心のあるとして関東には大島光翔君がいるけれど、彼が「目に星を輝かせ、星を振りまきながら滑る」のに対して、竜生君は、港ヨコハマらしく、きらきらした海べの光を放ちながら滑っている感じ。テーマパークのアトラクションのような楽しさもある(あくまでも勝手なイメージ。そして、褒めています)。
なんだ、この子は!! 情報通の方にお伺いしたら、全中でお披露目したショートは、鉄道の曲をつなげたもので、衣装も駅員風。会場を大いに沸かせたとか。
名前、しっかり覚えました。彼もまた一度見ていただきたい選手です。
思い起こせば、4~5年前、「東神奈川の星」「氷上のエンターテナー」として大活躍したのが佐々木章生さん。そして、彼の振り付けをしていたのが東神奈川を拠点とし、日本全国のスケーターに楽しい話題作を提供してきた佐藤操先生。チーム駒場のプログラムもまた独特なんだけど、フィギュア界に革命を起こし続けている東神奈川ってすごい!!すごく楽しい! 章生さん精神を受け継ぐ「歴史」も感じた一日でした。
この他、今回はケガで思うように滑れなかったけれど、我的好青年選手筆頭の志賀海門(みなと)君(中学3年生、新横)など、神奈川にも応援したくなる選手がいっぱい。西日本の選手しか興味なかった方、東日本でも、東京ブロックしか見てなかった方、今後は関東ブロックも注目です。